巨大なアミヒラタケを食べてみた
5月下旬、札幌。調査のため公園の端を歩いていると………
何やら巨大なキノコが。パッと見で「香茸か!?」と思ったものの時期が違う。香茸は秋のはずだし、そもそも地上から生えるはずではないか。(今考えるとなぜ香茸と思ったのか疑問だが、前日に香茸料理の記事を読んでいたからかもしれない)
裏を見るとどうやらタコウキン類のよう。食べられそうだし、とりあえず持ち帰って調べて見ることに。
大きさはこれくらい
帰宅して測ったところ、短径21cm長径28cmだった。
断面はこんな感じ。掴んでいるあたりは密に詰まっていて硬そうだが、それ以外は硬くない。
帰宅して北海道きのこ図鑑を参照したところ、発生時期とサイズからどうやらアミヒラタケというキノコらしい。
……食えるじゃん!!\(^o^)/
幼菌というにはデカすぎるが、食べれそうな硬さなのでいけるだろう。参考にしようと「アミヒラタケ 食べる」などでググッても1つくらいしか記事を見つけられなかった。
推測だが、図鑑に「数日で繊維質が強くなるので、食用期間は短い」とあるので、見つけても食べられないパターンが多いのではないだろうか。自分は食える上にデカいアミヒラタケと遭遇するという幸運を掴んでいた模様。
でかいやつの隣に小さめのもいた。そいつの裏面と断面。
キノコ臭がするが、あまり臭くはない。とりあえず洗っていく。洗うとかさについている鱗片はボロボロ落ちる。表面に若干ヌメリが出るが、気になるほどではない。
さて虫ぬき、と思ったがきのこが大きすぎて丸々漬けられるボールがない。仕方ないので大雑把に切ってから塩水に30分ほど漬ける。虫食いがあまりない部分もあるが、半分ほどの部分は断面に虫食いが見える。
出てきたのは全部こいつら。恐らくキノコバエの幼虫。10匹以上出てきた。
虫ぬき終わったものは1cm弱くらいの幅にスライスしてオリーブオイルで炒めてみた。味は塩コショウのみで。今気づいたが、完成品の写真を撮り忘れた……
味は噛みごたえのあるエリンギみたい。ただ、エリンギよりもジューシーで旨みが溢れてくる。噛みごたえもあるので肉を食べているような満足感もある。美味しい。
ただ、根元に近い部分は固くて飲み込めず。筋っぽい肉の噛みきれない部分みたいな固さ。あと数日遅かったら食べれなかっただろう。
この日は予定があったので余ったものは食べやすいサイズに切って、1食分ずつジップロックに入れて冷凍庫へ。硬そうな部分と可食部少しは乾燥させてみることに。あれだけ旨みがあれば、硬いところでも出汁がとれるのでは??
また別記事でアミヒラタケの別の料理を紹介しようと思う。