マンネンタケを干した話

テスト期間だったため、久しぶりのブログである。今回はTwitterのサムネにもしているこのマンネンタケの話。
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マンネンタケは中国では霊芝と呼ばれており、乾燥させれば観賞用となることも知っていた。6月中旬に採取するチャンスを得たので、標本にしてみることにした。その過程を書いていく。

 


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乾燥させたのは上の写真2つに写っている2つ。写真だとサイズが分かりにくいが、1つは人差し指サイズ、もう1つは手2つ分くらいの大きさだ。

 


生えていた朽木の一部ごと採取したので、まず断面を綺麗にした。小さな方は包丁で切り落とせたが、大きな方は断面が硬すぎて包丁が立たず。そのまま乾燥させることに。
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調べると、乾燥キノコ標本作りには布団乾燥機を使うとよい、という記事を見つけたが当然持っていない。古代中国にも布団乾燥機は無いはずだ!という信念で自然乾燥させることに。最初2日は日陰干ししたが、乾燥する気配がなくカビが生えるのを恐れて日向に移動させた。


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乾燥3日目、裏面が真っ白に。湿った粉のようなもので覆われていて、ティッシュで擦ると薄い茶色になるものの、すぐ元の状態になる。未熟な胞子が出てきたのだろうか?

 


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乾燥開始から1週間。小さいほうはほぼ乾燥出来たが、大きなほうはまだ乾かない。縁のほうが少しずつ乾燥し始め、反ってきた。固めのパンケーキのような触り心地。光沢のある部分も、内部が縮んだからか亀裂が入る。裏面は黒くなってきた。かなり強めのキノコ臭がする。

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乾燥開始から1週間半、突然白いカビのようなものが現れる。水やアルコールなどで擦っても取れない。パイプユニッシュで擦って見たら、一部は取れたものの完全に除去は出来なかった。
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乾燥開始から2週間。ほぼ完全。標本用だったら半分に割って乾燥させるのだが、観賞用にしたいので割らず。若い個体だったので水分量も多かったのだろう。発生終盤になればもっと乾かすのは楽なはずだ。

特徴であるニスのような光沢は、半分程しか残らず。重量は最初の半分以下になっていそう。

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完成してから気づいたが、大きな方は置く場所に困る。そしてキノコ臭を放ち続けている。マンネンタケは薬効があるとされるため、煎じて飲んでみようかと思案中である。