菌本紹介1 「きのこくーちか」

きのこは朽木や地中だけでなく、僕らの頭にも菌糸を生やす。そうしてある者はキノコの写真を撮り、ある者はキノコを同定し、そしてある者はキノコ本を作るのだ。キノコ本とは、「キノコ(菌)をメインにした本」と定義したい。自分はキノコ本も大好きなので、少しずつ紹介していけたらと思う。

 

1冊目は「きのこくーちか」。f:id:Mayfool:20190708164531j:image

雑貨屋で働いているロシア人のワーニャと、きのこ雑貨を作っているゆう太が中心のストーリー。ワーニャとゆん太の住む家はきのこモチーフの家具ばかりだし、各話のテーマも毎回きのこである。

 

自分がシャグマアミガサタケを食べたいと思うようになったのは、この漫画を読んでからである(実際の様子は前回のブログ参照)。まだこの漫画に出てたが食べていないキノコも、密かに狙っている。例えば、大きなオニフスベを友達と料理してから「そんな美味しくないね」なんて話すとか。

 

絵柄も可愛く、専門用語も出てこないのでキノコの面白さが存分に楽しめる。また、キノコの情報も割と正確であるのも嬉しい。日常系の漫画としても充分に面白い。

 

1冊800円、2冊買っても1600円である。是非買って欲しい。作者の新國さんの作品は一般発売されているものが少ないので、この漫画が好きな人間としてはもっと売れて欲しいのが本音である。